結婚しにくい時代と呼ばれる現代。仲人やお見合いなどの社会的な出会いの場が減少し、機会に恵まれない多くの独身者がいます。とあるデータにおいては、既婚者の出会った場所は「職場」というケースがもっとも多いという結果が出ていますが、当然ながら「職場」というのは仕事をしにいくところです。職場によっては「社内恋愛は禁止、もしくはのぞましくない」という風潮があるので、「社内婚」と聞くと身構える方は一定数いらっしゃるでしょう。そもそも「社内恋愛」に抵抗がある人もいるかもしれません。
では、「共働き」で「家事・育児」をするという点から見るとどうでしょう。今回は実際、共働きで子育てに奮闘されている池田ご夫妻にお話を伺いました。
※社内では旧姓で仕事をされているため、今回もお互いの呼び名は旧姓にしています。

社内婚にいたるまで

池田
自分たちの場合、営業部と制作部で別部署だったんだけど。同じクライアントの仕事をしてたんだよね。

武石(旧姓)
そうそう。私が写真のレタッチとかをメインに画像系の制作の仕事をしていて、池田さんのところの仕事に写真が多かったんです。こだわりの多いお客さんだったのね。

池田
だから一緒に仕事をする機会は多かったのかなっていう感じですね。
歳は自分がひとつ上なんですけど、入社は奥さんの方がずっと早い。3年くらい?先輩です。

武石
そう、3年くらい。

池田
彼女が専門卒で、私が大学院卒なので入社時期に差が出来たんですね。
当時、今の次長世代が入社4年目とか3年目くらいで。その人たちを中心にしょっちゅう飲みに行ったりしてたわけですよ。

武石
そうそう。二人とも、遊び回っている先輩たちの後輩、みたいな感じだよね(笑)

池田
そう。毎週金曜日は、飲みに行ってましたね。

武石
そういう交際が発展して結婚に至った、って感じですかね。
だから、本当にごくごく自然に。同じ部内に社内婚の先輩もいたので、“社内婚”っていうことに特別身構えることはありませんでしたね。

池田
だって、恋愛に社内だからどうとか、あんまり関係ないと思いますしね。条件で人を好きになるわけではないから。

写真2

社内婚だからできる夫婦分担

武石
結婚した時は私もまだまだ仕事がしたいくらいの時期だったから、(MICかどうかに関わらず)働くことを辞めるっていう選択肢はあまり無かったのと、会社側からも「辞めないで続けてみない?」って言ってくれたので、産休・育休を取ってスリークォーター制度を利用して復帰をしました。
だからもうボリューム的には私が家事・育児メインでのお仕事。送り迎えも含め、基本的に保育園にまつわることは私がほとんどやっていて、って感じだよね?

池田
そうですね。

武石
平日は家事の分担はなくて、週に何回か朝、洗濯物を干すかどうかってところだよね。

池田
平日は、そうね、たまにちょっと早めに「今日洗濯物あるよ!」って起こされて、慌てて起きて、おとなしく洗濯物干します。土日はお昼ご飯を作りますよ。たまに夜ご飯も。

武石
あとはあれだよね。私がスリークォーターで、池田さんがフルの社員。分担がきっちり分かれているから。仕事は池田さんにがっつりやってもらおうって意識はあるかなあ。

池田
ありがたいことですよね。仕事に専念させてもらえるのは。

武石
そんなわけで、私の部署に迷惑をかけることは結構あるんですよね。子供の事では私が休みを取らせてもらうので。でも「代わりに休んで」って言って休んでもらったこともある。子供が保育園で熱を出したからお迎えに行ってもらったこともあるけど、基本的には、やっぱ私が行こうって思ってる。でも、制作のみんなの負担を考えると偏りは発生しちゃうかなと思いますね。

池田
逆に制作部も結構大変だな、って時は私が代わりに保護者会に行ったり。

武石
そうそう。

池田
「この日はちょっと休めないよ」って言われて、辿ってみたらうちのグループが原因で。「あ、そっか、じゃあしょうがない」って思って。

武石
あとは、途中でバトンタッチしたこともあったよね?朝(子どもが)病院行くことになって、私が連れて行って。池田さんが「家でやれるから」って言って、朝会社に行ってPC取って帰って来て。で、交替して、私が出社した、みたいなのはありましたね。お互いの状況が見えやすいから「今暇だよね?」「繁忙期終わってるよね?」みたいなやりとりもあります(笑)

池田
色々バレるんです(笑)

武石
お互いの仕事の状況が分かるから、融通をお互いに利かせることが出来ますね。

社内婚向けにあったらいい制度

武石
すごくあります。
池田
どうぞ。

武石
有給のシェア!(笑)夫婦間での有給休暇のシェアがしたい!

池田
要は「お前ずっと働いてろよ」っていうことですよ。要はそういうことですよ(笑)

武石
(笑)子供がいるとどうしても有給減っちゃうから。有給マイナスになる。その分(池田に)お仕事してもらって。それか、家族・夫婦で何日間家族に使えるお休み、みたいなのがあったら。

池田
あー。それは有給とは別に?

武石
そうそう有給とは別に。看病とか、あとは保護者会とかね。役員会とか絶対平日にあるの。子供3人分だと3回×年2回で半休以上を6回は取らなきゃいけない。だから夫婦で使える休みがあると休みやすいかな。

池田
そっちのほうが旦那の有給を奪うよりは協力的だね。

武石
それか、これは社内婚に限らないけれど子供にまつわる休み。風邪で休んだ後に保護者会があると「先週あんなに休んだのに保護者会も行かなくちゃいけないし…」ってなる。有給だと「風邪で休んでまだ休むの?」みたいな心の痛さがありますね。。去年はインフルエンザで休みまくったから。

池田
うん、確かにそうだった。

武石
インフルエンザで休みまくった後の保護者会も「とても行けませんので行ってください」って池田さんに行ってもらった。そういう子どもにまつわる休みが欲しい。または有給シェアしたい(笑)あとは?

池田
あとはなんだろうな。

武石
あとは社員旅行とかだね。なかなか難しいのよ、社員旅行。宿泊有りとなると、おばあちゃんに預けるとかしないと難しい。
一回、子供も一緒に連れて行かせてもらったこともあって、もうちょっと、それが公認な感じに連れていけるとか。そういう風になるといいよね。

池田
そうですね。

武石
海外だったりすると何班かに分かれるから班を分けて行くことは出来るけど、どうしても残ったほうが仕事+子どもの面倒を一人でやらなきゃいけなくなるからそれはそれで大変ですよね。こういうのは社内婚に限らず、共働き夫婦の課題でもあるよね。

池田
うん。

写真2

理解しあえる仕事と子育て

武石
共通の話題が多いっていうのはある。この間もキャンプに行ったり、そういう社内イベントには家族で参加出来るっていうのは良いかなあ。

池田
そうだね。確かにキャンプに会社のメンバーで行こうってなった時に、奥さんが知らない人だと気使うもんね。

武石
そう。別々の会社だとね。「平日あんなに顔突き合わせているのに、土日も泊まりとか何考えてんの?」ってイライラしそう。

池田
夫婦で別の会社だと奥さんからしたらさ、「旦那さんの会社の人」って気使うけどさ。自分たちの場合は奥さんからしても自分の後輩なわけじゃん。そこは気を使わなくていいよね。「ちょっと染谷、ビール取って!」とかね。

武石
そうそう。だから結婚して家族が出来ても「会社のキャンプとか行きたいなあ」っていう時は一緒に連れて行っちゃえば良い(笑)

池田
そうそう、全部連れて行っちゃえば良い(笑)
そもそも、あんまり公私を分けないで考えてるタイプなので。別に土日も仕事なら仕事すればいい。自分の経営者は自分って考えると、分ける必要はないのかなって思ってるんですよね。だから家での自分と会社での自分って、そんなに違いないんじゃないかなって思います。もちろん家の方がだらしないとか、いや会社でもだらしないっていうのもあると思うんですけど(笑)

武石
私もそうかもしれない。仕事は好きなので、あんまり気にならないです。「今はオフなんだから」みたいなのは全然ないです。プライベートもオン・オフもあんまり気にしない。だから仕事に関する理解はあると思う。「今頑張り時だな」というときも分かりますし。「毎日帰りが遅いうえに、なんで休日は寝てやがるんだ」っていうふうに、イライラしないで済むかもしれない。

池田
ありがとうございます(笑)
仕事への理解がないと離婚の原因になりかねないよね。

武石
仕事の様子がわかんないとね、そうだよね。そういう理解はあるかな。

池田
逆に俺はちゃんと仕事頑張らなきゃいけないなって。

武石
そうそう!見えちゃうからねっ。良いときも悪いときも。あいつ結果出せてないな、とか、評価されてないな、とかも。

池田
まあ、ある意味モチベーションになりますよ。
そういうところも含めて今後ともよろしくお願いします。

武石
こちらこそよろしくお願いいたします。