目指すのは
創業100年のベンチャー

ICT革新部チーフ 松尾 力

Be the change
you wish to see in the world.
自分こそが変化であれ

社会に出る前、世界から見た日本の存在感の薄さをどうにかしたいと思っていた。きっかけは学生の時のイギリス留学。
世界から見ると、アジアと聞いて思い浮かぶのは中国やインド。21世紀はアジアの時代と言われているのにも関わらず、日本は「過去の国」として捉えられていたことが悔しかった。そして自分自身も一人の日本人として、日本という国の元気の無さを感じていたのかもしれない。帰国後は東日本大震災という衝撃的な出来事もあった。何とか日本を活気づけたいという想いで、大学卒業後、経済産業省に入省した。
経済産業省では中小企業支援や福島復興支援、対ASEAN通商政策の立案など幅広い分野に携わり、充実した日々を過ごしていた。
そんな中、ある人物に出会う。
それが水上会長だった。そして水上会長の「成長する産業なんかない。あるとすれば成長する企業があるだけだ」という言葉に衝撃を受ける。産業を成長させて日本企業、ひいては日本全体を活気づけようと邁進していた自分にとって、思ってもいなかった言葉だった。
ただ、ショックを受けたと同時に納得もしていた。水上会長率いる水上印刷がまさにその言葉を体現していた。そして、そういう会社を自分も一緒に作っていけたらどんなに幸せだろうと思った。

写真2

経済産業省から、言ってしまえば中小企業の水上印刷へ。
周りには驚かれたり、色々言われたりしたが、自分の中では何の違和感もなかった。
むしろそういうキャリアルートがあっても良いんじゃないかと思っていた。肩書きや社会的地位、周囲の評価を気にするあまり、自分がしたいと思ったことができないのはもったいない。自分の気持ちに忠実な人がもっと多くなれば、社会は窮屈じゃなくなるし、もっと楽しい社会になると思う。それが本当の意味で、日本という社会を活気付けることにつながるんじゃないだろうか。

「Be the change you wish to see in the world.」という言葉がある。

意味は「自分が見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい」。つまり、自分自身が変化そのものになって社会を変えていく、ということ。この言葉を抱いてきた自分には転職という決断をするのに時間はかからなかった。

創業100年の
ベンチャー企業

水上印刷でやりたいことが大きく二つある。

一つは、水上印刷を「創業100年のベンチャー」にしたいということ。
通常、ベンチャーと聞くと若い企業が思い浮かぶが、自分の中ではベンチャーはそういう意味だけではない。常にハングリーでありチャレンジをし続ける。そして、常に成長し続ける企業がベンチャーだと思っている。
そういう意味では水上印刷はそうした気質を持っているし、実際、今期の売上高は前期比130%と急成長している。また今年は創業70年の年でもあり、普通のベンチャーにはない会社としての安定性、資金力、リソースを併せ持つという側面もある。
ベンチャーとしての強みと、長きにわたって持続してきた企業としての強み。この二つが組み合わさると、むちゃくちゃ面白い会社になると思う。

極論かも知れないが、日本では就職する時の選択肢としてまず出てくるのは大企業かベンチャー。そして、その二つに行けなかった人が中小企業に行く、というような構図がある。メディアの風潮もそうだし、実際に各大学で行われる企業説明会も、大手・ベンチャーの説明会が終わってから、中小企業を集めた説明会という流れが多い。それを壊したい。そうした構造に対するオルタナティブとして、「こういう会社もある」という新しい選択肢を見せていきたい。

世界のMIZUKAMIへ

もう一つは、水上印刷を世界に冠たるグローバルカンパニーにしたいということ。「印刷業界での水上印刷」から「世界のMIZUKAMI」にしていきたい。
グローバルカンパニーというと、海外でビジネスをしたり、海外企業と取引をするというのが前提条件になる。
ただそれ以上に、そもそもの会社のあり方そのものをグローバルスタンダードにしたい。

理想は、世界中から優秀な人が水上印刷という場に集まって、それぞれのアイデアや意見をぶつけ合い、チャレンジを通じて成長していくという姿。そして、それが魅力となりまた別の人が引き寄せられてやって来る。そこには、国籍も性別もバックグラウンドも関係ない。それが本当に強い組織、企業だと思う。

もちろん、思い描く「世界のMIZUKAMI」はそれだけじゃない。
海外に拠点を持つのも全く不思議ではない。自社で設備を持たなくても、プリントマネージメントを出来る人を派遣して、実際の生産は現地の会社に委託することもできるし、M&Aで海外の会社を買ってしまって、その会社に経営陣として行くのもひとつ。可能性があるとしたら、まずは東南アジアかアメリカかなと思っている。
別に日本にとどまる必要も理由もない。
もっと世界に向かってやっていきたい。

いま水上印刷は「印刷のフルサービス」を核に展開していっている。
会社の核になる事業として、それ以外のまったく新しい事業を作りたいとも思っている。

もちろん一朝一夕にできる話ではないが、放っておいて出来る話でもない。
「こういう新しい事業がしたい!」とか「こことコラボしたい!」とか、社員からそういう声が自発的に出てくる会社になると面白い。
色んなアイデアが出てきて、その中から切り捨てないといけないくらい話が出るといい。

たとえば、社内で新規ビジネスのピッチ大会をする。たとえばある役職以上は年に一回、新規ビジネスを提案しなければならないとか。そうやって新しいものを考える仕組みも作っていきたい。そういう意味では、今はBtoBのみだが、自社のBtoCブランドを作ることもあるかもしれない。そもそも根本から違う分野をやっていくこともあるかもしれない。そして、水上印刷の社内にはそうしたチャレンジを楽しむ土壌がある。

水上印刷という会社には十分すぎるほどのチャレンジがあるのは間違いない。
フィールドも整った。

あと、それを活かすかどうかはすべて自分次第。
ぜひ応えてみたいと思う。